みなさんは日々たまり続ける職場のストレスに対して我慢をしてはいませんか?そのストレスはやがて精神的に負担になっていき、最悪の場合退社してしまう事態になってしまうかもしれません。そうならない為にも、自分でできる職場でのストレス対策を知り、そもそもの原因を突き止める必要があります。
もし精神的な不調が続くようでしたら、病院に通うのもいいでしょう。しかし、病院に行くには勇気がいると感じるかもしれません。そのような時は、産業医に頼りましょう。
職場のストレスに効く!「すぐできる」お手軽対策
普段お仕事をされている中でストレスがたまり、イライラしてしまう場面があるかと思います。しかしそのイライラは、仕事内でも解消することができるかもしれません。ここでは職場のストレス対策をいくつかお教えします。
気分転換のため、意識的にトイレに立つ
ずっと同じ体制で緊張した状態が続きますと、ストレスが徐々に溜まってしまいます。気分転換をするためにも、尿意や排便関係なく席を立ち、気持ちを切り替えましょう。軽く体を伸ばしてみるのも効果的です。
ガムを噛んで脳を活性化させる
ガムを噛むことであごの筋肉が伸び縮みし、脳の血流が増えることで活性化されます。そのため反射神経・記憶力・集中力が高まり、リフレッシュにすることができます。
ストレス軽減に効果的な栄養をとる
普段の食事にストレスを軽減することができる食べ物を加えてみてはいかがでしょうか。以下の栄養素にはイライラを鎮める作用があるといわれています。
たんぱく質 …… 魚類・牛乳
ビタミンB群 …… 豚肉・ウナギ
ビタミンC …… レモン・ブロッコリー
マグネシウム・カルシウム …… 乳製品・アーモンド・ほうれん草
自分が落ち着ける環境を整える
自分の家の中を落ち着ける空間にすることも効果的ですが、職場のデスク回りに好きなものを飾ったり、パソコンの壁紙を変えるなどしてみるのもいいかもしれません。ただし、職場によっては規則がありますので、トラブルになる前に事前に確認しておいたほうがよいでしょう。そのほかにも、休憩中に本を読んだり音楽を聴いたりするのも効果的です。快適な職場環境を、自ら作っていきましょう。
職場のストレスを軽減させる小さな「心がけ」
職場でたまるストレスは、元となる原因から解消していくのも大切です。今日一日を振り返って、どのような場面でイライラしたのか思い出してみましょう。職場でのストレスの原因を自分で突き止め、一つ一つ向き合い解決していくことでストレスを徐々に減らしていくことができます。
仕事の効率をアップさせる
仕事の段取りが悪いと、効率よく仕事をすることができず、イライラしてしまいます。まずはやることリストを作成し、何を優先して取り掛かればいいのかを整理しましょう。
自分で決めた流れで仕事を終えたら、今日の仕事を振り返り、どこが上手くいかなかったのかを考え改善していきましょう。それを繰り返していくことで、効率のいい仕事ができるようになり、スムーズに仕事を進めることができるようになります。
職場の人と「信頼関係」を築く
職場でたまるストレスの要因が人間関係である方は多いかと思います。多くの人が職場の人と仲良くならなければいけないと感じているのではないでしょうか。
仕事をしていく上では、お互いが気持ちよく仕事を進めていけるように、相手の発言を理解し合えることが一番大切ですので、仲良くする必要はありません。協力し合って仕事ができるように、良好なコミュニケーションをとっていきましょう。
自分と相手、Win-Winの関係を
人からストレスを与えられないようにするためには、自分も人にストレスを与えないようにすることが大切です。気に入らないからと悪口を言ったり、態度に示してしまいますと、相手も同じような事をしてしまう場合があり、良好な関係とは言えない状態になってしまいます。
Win-Winな関係を築くためにも、自分発信で人にストレスを与えないようにしましょう。
心の持ちかたを見直してみる
ネガティブな気持ちを普段から持っていると、何に対してもマイナスな考えを持ってしまいます。そのような気持ちで仕事に取り組んでいても、心配が先に出てしまい、ストレスもたまりやすくなってしまいます。
まずは自分自身を好きになり、自信を持ちましょう。誰しも失敗はするものです。その失敗を今後どう生かせるのかは、行動してみないとわかりません。自分自身の成長に繋げるためにも、ポジティブな気持ちで仕事に取り掛かりましょう。
職場ストレスにより心身に不調が見られる場合は…
職場でのストレス対策をいくつか試してみても効果がない場合は、心に精神的な症状が出ているかもしれません。自分でも気づかないうちに発症している可能性もありますので、不調が続くようでしたら、一度専門家に見てもらうのもひとつの手だと考えられます。精神的な不調で病院に行くのは抵抗があるかもしれませんが、そんな時は産業医に見てもらうことをオススメします。
病院に行く
最近憂うつな気分が続いたり、動機が止まらない、落ち着かないなどの症状がみられましたら、一度病院で診てもらいましょう。いつか治ると放置してしまいますと、悪化してしまうかもしれません。
精神疾患にはうつ病やパニック障害などがあります。パニック障害は、過呼吸や、人の多い場所での急な発作などの症状があり、とても辛い精神病です。体に不調を感じましたら、悪化する前にすぐに診てもらいましょう。
産業医に見てもらう
産業医とは、企業内で従業員のメンタルケアやヘルスケアを行う医師のことです。精神科に行くのは抵抗を感じるといった方は、産業医に相談するのがよいでしょう。産業医は会社内に常駐または定期的に診断いたしますので、ストレスチェックによる精神疾患の予防にもなります。
気づかない間に悪化する危険性もありますので、産業医による早めの気づきで、精神的なストレスによる退社を防ぐことが出来るかもしれません。
産業医は、ストレスフルな従業員にとって必要不可欠な存在
社員のメンタルに対する不調はなかなか気がつきにくいものです。しかし、産業医によって予防することができれば、最悪退社してしまうことを防ぐことができるかもしれません。
現在精神疾患が原因で退職されている方は増えています。社員の健康をサポートし、いち早く不調に気づくことで、職場の環境も変わっていくでしょう。職場のストレス対策には、それぞれが普段から解消するのも必要ですが、企業側が体調を管理するのも大事だと言えます。
まとめ
日々誰しもたまるストレスは、自分自身の職場でのストレス対策により軽減することが可能です。気分転換をし、働く環境を自ら整えることにより、仕事に集中して取り掛かることができます。また、ストレスの原因の元となる部分を突き止め、解消することによって、そもそもストレスを作り出さない職場作りが可能になります。
しかし、どんなに改善しても、メンタルに異常をきたしてしまうことはあります。精神的な部分は自分で気づくことが難しいため、我慢し続けることにより、精神疾患になってしまうかもしれません。
そうならない為にも、いち早く不調に気づく必要があります。自分で不調に気づくことができましたら、産業医に相談してみましょう。もし設置に迷っている企業があるなら、よい産業医を見つけることでメンタルによる不調で退職される方を救うことができるかもしれません。